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執筆者の写真秋山善久

友人とスカイプを使って会話を楽しんでいたときのこと。「今、刑務所から帰ってきたばかりなんだ」といったら、「その言葉は、ほかの人が聞いたら別の意味になるよ」と注意を受けました。私としては、月に一.二度、教誨目的で一人の受刑者を訪ねているので、そのことをいったのですが、聞きようによっては私が刑務所から今出所したみたいに誤解されてしまうということです。刑務所という言葉には、特別な響きがあるものだと改めて覚えさせられました。考えてみれば、特殊な面会なのです。アクリル板を間にして訪問者と受刑者と向き合うのですが、向こう側には刑務官がいて、絶えず話の内容を一生懸命メモしているのです。会議で議事録をとることには慣れていますが、雑談の議事録をとられるのは、そこぐらいしかないでしょう。それに議事録は正確かどうかチェックできますが、そこでのメモはみることができません。「牧師ー怪しい」ぐらい書いてあるもしれない。ちょっとばかりミステリアスな空間です。



執筆者の写真秋山善久

  先日、図書館で調べものをしていたら、落雷のためか突然に停電になってしまいました。すぐに「ただ今、電気系統の故障により停電になっています。担当者が復旧に努めていますが、皆様には大変ご迷惑をおかけしています。」と館内アナウンスが流れました。皆黙ってそれを聞いていたのです。すると、「何で故障なんだ。すぐに直せ」と大声で叫ぶ声がしました。みると激高しているのは、紳士然としたご高齢の方でした。あわてて職員が駆けより、丁寧に説明したものの男性の怒りは治まることがありません。薄暗く静まりかえった館内に、男性の声だけが響き渡っていました。その様子を入館者たちは、半ば呆れ顔で成り行きを見守っていたのです。そのやりとりがしばらくあった後、今度は別の高齢男性が「あいつを静かにさせろ」と女性職員に迫っていました。これには私もあっけにとられてしまいました。昔から雷おやじという言葉がありましたが、近ごろの雷は所かまわず落ちてしまうようです。

執筆者の写真秋山善久

  先日来、夏風邪をひいたまま完治しないで弱っています。寝苦しいので扇風機をかけっぱなしにしたのが悪かった。それでも少し喉の痛みがあるぐらいに軽く考えていました。それで、治りかけたときに、気分転換にと思ってスーパー銭湯に行ったのが失敗でした。そのときは、気分爽快で帰ってきたのですが、翌日から悪化して咳がとまらなくなってしまいました。不規則な生活をしていることもいけないのだと思います。そんなこんなで、やっと二度目に治りかけた矢先、町内の夏祭りの後片付けにかり出され、テントにたまっていた雨水を頭からかぶってしまいました。この不運でまた調子がくるってしった。そろそろ秋風が吹いてきそう。その前に完治しなければと思っています。

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