晩秋風景
- 秋山善久
- 2023年11月17日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年11月18日
記録的に気温が25度を超えたのは、ほんの二週間前のことでした。そのときには11月に夏日になったのが、宮城県内では観測史上初めてであると報道されました。あれから一気に季節が進んだ感じがします。先日まで青空に映えていた街路樹の銀杏が、昨日の強い雨に打たれてほとんど落葉してしまいました。教会の3本のハナミズキでさえ、わずかの葉を残して冬支度をしています。
人生を四季にたとえるなら、自分はとっくに冬になっていることに気がつきます。同年代の牧師の何人かが既に引退しているのをみると、そうした時期にいることを否定することができません。冬は収穫したものが熟成する季節。けれども心の内を深く探ってみると、失敗や挫折、苦悩といったものが、雨に濡れた落ち葉のように残っています。
スイスの精神科医トール・トルニエは、人生にとっての冬を、断片的、孤立的、また無意味と思えた過去の出来事が見えざる神の導きであったことを知る時期であると言っています。それは新しい永遠に向かっての信仰理解への道なのでしょう。
冬の中にあっては、いくら形勢が悪くても一発逆転のホームランを狙うことはできません。そんな時期はとっくに過ぎている。これからは、心の中でしこりとなっているものを、信仰的な理解の中で受け入れていきたいと思わされています。
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